【写真・画像】“参政党の憲法草案”に専門家「日本国憲法の方が100倍いい」「憲法に報道機関をこういう風に書くのは中国・北朝鮮、そういう非民主主義国家にしかない」 1枚目
【映像】専門家「日本国憲法の方が100倍いい」
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 参議院選挙で躍進した参政党が5月に発表した「新日本憲法構想案」について憲法学が専門の九州大学の南野森教授に聞いた。

【映像】専門家「日本国憲法の方が100倍いい」

 南野教授は一般の会社員や主婦のアイデアから作成された参政党の憲法案について「プロジェクトはとても面白い」とした上で、「政党が責任を持ってホームページに発表する前に専門家によるチェックが必要だったと思う。一番の問題は(「思想及び良心の自由」「信教の自由」「表現の自由(言論・出版の自由)」といった)人権の部分がごっそり抜け落ちていることだ」と指摘した。

 また、参政党の憲法案に「違憲審査権」が記されている点については「これは日本国憲法でも行われているとても重要なことで、一言で言うと『法律が多数決でとんでもないものになった場合に、裁判所が無効にしてくれる』という人権の最後の砦のような制度だ。これは例えば『こういう法律を作ったら表現の自由を侵害して憲法違反だ』と指摘するものだが、参政党の憲法案に権利・自由条項がないので、『何に違反しているのか?』という疑問が直ちに出てくる。だからまだ不十分だ。神谷代表や弁護士でもある安達悠司氏は『元々ある人権にプラスするもの』などと言っているが、条文に記されていないために“次のリーダー”が『俺は知らない』と悪用されるかもしれない」と述べた。
 

「よからぬ勢力に天皇が利用される危険性がある」
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