RISEで2戦2KOと勢いに乗る雅志に対し、他団体で3連勝を挙げてRISE初参戦となった金沢。父は元キックボクシング4冠王・世界チャンピオンの金沢久幸。2世ファイターとしても注目の集まる一戦となった。
互いに無敗の若手同士の対決。金沢は大胆なフォームと長いリーチを活かしたローで積極的に出る。一方の雅志は落ち着いた構えからカウンターを狙い。じわじわとプレッシャーをかけて攻撃していく。金沢にはやや荒っぽい掴みが見られ、早くも警告を受ける場面もあったが、その直後に規格外の攻撃力を見せる。
素早い飛び蹴りから展開を作り、雅志がロープを背負った場面。身体をほぼ密着させた状態からパンチの連打を見せ、そこから繰り出された右ハイキックをひと振り。完全に予想外の角度から飛んできた蹴りに雅志は対応できず、頭ごと刈られてダウン。
衝撃的な一撃に「強いな…」「凄え」「荒々しい」「変な軌道だったな」「父親に似てる戦い方」とファンは騒然。ABEMAの解説・一馬も「パンチのモーションから回して蹴っているんで、雅志はパンチだと思って(ガードを)下げたところをもらいましたね……」と、一瞬すぎて見抜けなかった駆け引きについて解説した。
スローリプレイでも、一馬が「あの距離でハイキックが当たるのが凄いですよね」とゼロ距離での“戦慄のハイ”に言及。蹴りが頭を捉えた直後の雅志の表情が映ると、「何が当たったか分かってなかったと思う」と語った。
2ラウンドでは、雅志も持ち前のテクニックで反撃。金沢がダイナミックな攻撃で前に出る中、ヒザが雅志の下腹部を直撃し、長い中断を挟む。試合は再開され、2ラウンドを凌いだもののダメージは大きく、3ラウンド開始前に陣営がタオルを投入し棄権。これにより金沢のTKO勝利が決まった。
キックボクサーとしての顔と同時に、TikTokでは「学校あるある」などのコンテンツで16.7万人のフォロワーを抱えるTikTokerでもある金沢。今回は不運なアクシデントによる勝利とはいえ、序盤に見せた“戦慄のハイ”で、そのポテンシャルの高さを存分にアピールしてみせた。
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