そんなエピソードも柔和な笑顔で話す女性にとって、ペンションは大切な母の形見のようなもの。手入れの行き届いた客室に、自宅玄関の増設、手作りのコース料理も、最初は未経験から始めたそうだ。「やらないで後悔するよりは、どんなことでも楽しんでやってみることから」と話すが、どんな場面も楽しんできた女性の人柄、そして亡き母の「やらなかった言い訳なんか聞きたくない。やって失敗した愚痴なら聞いてあげる」という言葉がある。
今の生活は「100%満足」と断言する。「高校進学しなかったこととか、レールを外れた感じかもしれないけど、ここに来るための道だったのかなって。そう思えるから、幸せ。本当に幸せだと思います」と語る笑顔が印象的だった。
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