なぜこれほどまでに静かなのか…。「世界水泳シンガポール2025」18日目が7月29日に行われ、女子3mシンクロ飛板飛込では陳佳、陳藝文の中国ペアが325.20点で他を圧倒、金メダルを獲得した。3mにジャンプ分を加えた高さから飛び込んだにもかかわらず、水面にできたのは小さな水しぶきと「チャプン」という入水音。会場からもその技術に大きな歓声が巻き起こった。
大きなミスさえなければ優勝間違いなしという状況だった中国ペアが、最終演技に選んだのは難易度3.0の5152B(前宙返り2回半1回捻りエビ型)。2人は息を合わせて飛び上がると余裕を持って飛び上がり、ゆっくりに見えるほど悠然と宙返りしながら1回捻り。水面をしっかり見ながら入水すると、そこにできた水しぶきは驚くほどに小さく、音も「ザブン」でも「ズドン」でもなく、「チャプン」と呼べるほど小さかった。
これには解説の馬淵優佳氏も「素晴らしい1本。空中も完璧でした」と絶賛するばかりだった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)


