■「『右か左か』ではなく、『本音派と建前派』」

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 佐々木氏は「ある人がインターネットで、『右か左か』ではなく、『本音派と建前派』だと分析していた」と紹介する。「石破氏も立憲民主党、共産党も理念を言いたがる。ただ理念の道筋をどう立てるかは言えない。一方の自民党は、理念はハッキリしないが、政策実行力が異常に高い。石破氏が嫌われるのは『理念ばっかり言って、実態がともなわない』という評価で、反対に左派から好まれるのは『やたら理念を言いたがるところが似ている』からではないか」。

 そうした“本音派”と“建前派”で分かれる社会においては、「建前ばっかり言っているが、本当にその社会を実現できるのか」といった問いが生まれる。「『差別をなくそう』と理念ばかり言っても、人間に内在する本質的なものは解消しない。少しでも減らすための地道な努力に触れないで、『差別をなくせばいい』とスローガンばっかり言っているのが左派だというイメージが強い」としつつ、「左右とは違う新しい対立軸が起きている」と説いた。

 実業家でTikTokerの岸谷蘭丸氏は「『もういいわ』『辞めるなら辞めれば』と、疲れている人がほとんどではないか。総理がコロコロ替わって、何をしても怒られる末期症状だ。こうしてメディアで『左が、右が』と言っているのも、『またなんか言ってるよ』と思われている。おなかいっぱいの胸焼け感で、なんでもいいとなっている人が大半だろう」と嘆いた。

(『ABEMA Prime』より)

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