野球以外の仕事に抵抗はなかったのか?
強盗犯などから現金を狙われる危険もあるため、業務中は一切気が抜けない仕事だ。この日は県内を15件回り、出発から7時間後に無事に戻ってきた。
そもそもなぜ辻󠄀内は野球から離れ、出身地でもない秋田にいるのか?
実は辻󠄀内の肩や肘の痛みと闘いながらのプロ野球人生は8年で幕を閉じ、2013年に引退。その後は女子プロ野球の監督などを務め、2019年に妻の母親の体調不良をきっかけに秋田に移り住んだのだ。
野球以外の仕事に抵抗はなかったのか?という問いに「とにかく働かないと。家族も養っていかないといけなかったので、まずは仕事に就くこと」と答えた。
当時の辻󠄀内はハローワークに通い詰め、ようやく見つけたのが今の仕事だったという。
そして現在、朝7時に出社し、警護服を身にまとっている。今年で6年目。後輩からは「イレギュラーが起きた時も冷静に対処する」、班長からも「ミスもなく仕事に対して誠実。僕も学ぶことが多い」と信頼は厚い。
「今独り身なんですよ」
