■「やらせでもエンタメと思っていたが、今そんなテレビを作ったら絶対にダメ」
コンプラ意識の高まりにより、科学的根拠がない、固有名詞が出せないなどの理由で地上波番組から心霊特集が激減した。以前より「やらせ」「捏造」の批判が寄せられやすくなったことや、怖すぎてクレームが来る場合もある。そうした背景から、フィクションを強調したモキュメンタリーホラーの流行につながっている。
カンニング竹山は、「バラエティー番組でも、昔のような内容は怒られる時代だ。霊能者が出てきて、『そこにお化けがいる』『頭が痛い』と言えば、『証拠出せよ』『やらせだろ』と言われる。心霊がやらせとは言わないが、エンタメとして見てくれない時代になった」と語る。
吉田氏は「霊能者が『そこにお化けがいる』と言うのは、さすがにもうテレビでは難しい。心霊現象が科学的に証明できるという言い方はできない」と予想する。
竹山はかつて、「とあるテレビ番組で、若い女の子と深夜の肝試しロケをした」という。「“廃病院”という場所へ行ったが、そこは2カ月前にドラマを撮ったスタジオだった。制作は女の子にキャーキャーと言わせたいから、メスが飛んでくるが、操作用の糸は見えないように俺が隠す。そして最後は霊能者が“除霊”する。やらせでもエンタメと思って作られていたが、今そんなテレビを作ったら絶対にダメだ」。
(『ABEMA Prime』より)
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