将棋日本シリーズJTプロ公式戦は8月2日、福岡市の「福岡国際センター」で1回戦第4局の対局を開始した。本局に臨むのは、佐藤天彦九段(37)と菅井竜也八段(33)。注目の一戦を制し、2回戦に駒を進めるのはどちらか。振り駒の結果、先手番は菅井八段に決まった。
佐藤九段は2006年10月に四段昇段。竜王戦1組(1組:9期)、順位戦A級(A級以上:10期)。タイトルは名人3期で、棋戦優勝は4回。その振る舞いやファッションセンス、クラシック音楽や絵画を好むことから「貴族」の異名を持つ。将棋においてもトレンドをあえて追わずに独自の世界を創出し、近年では振り飛車を多用している。JT杯は2年ぶり7回目の出場。今年度は連敗が続いているが、地元・福岡で行われる本局で復活の白星を手にすることができるか。
菅井八段は、2010年4月に四段昇段。竜王戦1組(1組:2期)、順位戦B級1組(A級:4期)。振り飛車党のエース棋士で、2017年度の第58期王位戦で初戴冠。平成生まれ初のタイトルホルダーとなった。棋戦優勝は4回。本棋戦は4年連続7回目。準優勝は2018年大会の1回。強敵との1回戦を制し、2回戦に駒を進めたい。
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