青山氏の取材では、「総会で“辞任勧告”でも議決できれば強いプレッシャーになるだろう」(議員A)、「石破さんに辞めてもらわないと、自民党は国民から完全に見放される」(議員B)といった声が聞かれた。

 こうした中、裏金問題で揺れた安倍派5人衆も動き出した。西村康稔氏は「党員全員参加のフルスペックの総裁選を通じて信任を得たリーダーが舵取りを行うべき」。萩生田光一氏らは下野論まで取り出した。

 その流れを変えた人物が鈴木宗男氏だ。「多くの人に言われたのは、裏金問題のけじめがついていない。岸田政権での裏金問題、議員に対する処分は甘かったと選挙期間中は痛切に感じました」と、吹き荒れる石破おろしに釘を刺した。SNSでは「#石破辞めるな」の声が相次ぎ、総理続投を求めるデモも行われた。

党内と世論のズレが浮き彫りに
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