【FIBAアジアカップ2025】日本代表 99-68 シリア代表(日本時間8月6日/キング・アブドゥラー・スポーツ・シティ)
“気持ち”で決めきったスーパーシュートだった。ビハインドでスタートした第3クォーターで一気にギアを上げたバスケットボール日本代表の吉井裕鷹が、倒れ込みながらという難しい体勢からスリーポイントシュート沈め、SNS上では大きな話題となった。
アカツキジャパン(バスケットボール日本代表)は8月6日、FIBAアジアカップ2025のグループフェーズ1節でシリア代表と対戦。7月の強化試合ではロスター外だった富樫勇樹、馬場雄大、富永啓生らも加わり、54年ぶりの王座を目指す戦いをスタートさせた。
第2クォーターでシリアに主導権を握られたアカツキジャパンは、戦前の予想に反して前半を32ー41とビハインドで折り返す。この苦しい試合展開を変えたのが、トム・ホーバスHC(ヘッドコーチ)も絶対的な信頼を置く吉井だった。
第3クォーター開始直後から持ち前の守備で存在感を出した吉井は、オフェンスでも躍動し、3ポイント、2ポイントと立て続けに得点。迎えた残り8分40秒を切った場面では、神がかったプレーでさらにアカツキジャパンを勢いづかせる。
スリーポイントラインの外側に出てテーブス海からボールを引き出すと、迷わずシュートを選択。目の前に相手のブロックが迫っていたことから後ろに倒れながらという不安定な体勢でのフィニッシュとなったが、美しい軌道を描いたシュートがリングに吸い込まれた。
SNSでは後半開始直後からわずか84秒での連続8ポイントが大きな話題に。Xで「俺たちの吉井」がトレンド入りすると、ファンからは「あっちゅー間に、1点差に追いついた!」「これぞリーダーシップ」「ほんま頼りになる」「俺たちの吉井が俺たちの吉井すぎたな」「吉井裕鷹選手が凄すぎた!」「俺たちの吉井じゃなくて日本の吉井」と、覚醒した男の大活躍に心を震わせていた。
吉井の連続8ポイントで9ポイント差あった両チームの得点差はわずか1となり、第3クォーターでアカツキジャパンは勝ち越しに成功。最後は一気に流れを自分たちのものにし、最終的に日本は31ポイント差の大勝を飾っている。
チームのお尻に火をつけた吉井は、続く8月8日のイラン戦でも持ち前の守備力と得点力でアカツキジャパンを牽引できるか。大いに期待したい。
(ABEMA/FIBAアジアカップ2025)


