アニメ「リコリス・リコイル」主題歌一覧｜歌手の情報もチェック

　人命にかかわる深刻なストーリーを、対照的な性格の女性ダブル主人公の視点で明るく描く、絶妙なバランス感覚で好評を博したオリジナルTVアニメ「リコリス・リコイル」（以下「リコリコ」）。この記事では、その「リコリコ」を鮮やかに彩るオープニング・エンディング主題歌2曲を紹介。

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　そのほか、オープニング主題歌「ALIVE」を歌う女性音楽ユニット・ClariS（クラリス）と、エンディング主題歌「花の塔」を担当したさユりさんのプロフィールも紹介していきます。

アニメ「リコリス・リコイル」OP主題歌「ALIVE」
OP主題歌を担当するClariSとは？
アニメ「リコリス・リコイル」ED主題歌「花の塔」
ED主題歌を担当するさユりとは？
アニメ「リコリス・リコイル」とは

アニメ「リコリス・リコイル」主題歌一覧のまとめ

アニメ「リコリス・リコイル」OP主題歌「ALIVE」

　TVアニメ「リコリコ」のオープニング主題歌となったのはClariSの「ALIVE」。2022年8月にClariSの24枚目のシングルとして発売されると、オリコン週間シングルランキングで8位に入るヒット曲となりました。また、それに先立って2022年7月10日にYouTubeで公開されたミュージックビデオは、2025年8月時点で860万回以上再生されており、人気の高さがうかがえます。

　この曲についてClariSは「私たちClariSにとって、正面から感情をぶつけて歌った、新しい一歩を踏み出すような楽曲」とコメント。また、メンバーのカレンさんは「用意されたレールの上じゃなくて自分で新しい道を切り拓くぞという強い意志をこの楽曲から感じたので、気持ちだけじゃなくて、声量だったり、声の出し方も工夫しながら歌いました」と、同じくクララさんは「レコーディングまでに声量や声の出し方を根本のところから見直して、いい意味で「ClariSっぽくないね」と言ってもらえるような楽曲にできたらいいなと思って、力強さや声の太さを意識して歌いました」と、それぞれインタビューで語っています。

OP主題歌を担当するClariSとは？

　オープニング主題歌「ALIVE」を歌うのは、数々のアニメ主題歌を手掛けてきた女性音楽ユニット・ClariS。デビュー当初はクララさんとアリスさんの女子中学生2人で編成されていましたが、2014年6月にアリスさんが卒業、同年11月に新メンバーのカレンさんが加わっており、「ALIVE」もクララさんとカレンさんが歌っています。その後、2024年11月にカレンさんが卒業しており、2025年1月以降はエリーさんとアンナさんを含めた3人組女性音楽ユニットとして活動しています。

　元々はニコニコ動画に歌ってみた動画をアップしていたユニットですが、やがて音楽評論家などに見いだされて音楽雑誌の新人発掘プロジェクトで抜擢。2010年にTVアニメ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」のオープニング主題歌「irony」でメジャーデビューを果たしました。翌年にはTVアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」オープニング主題歌「コネクト」でブレイク、同曲は後にソニー・ミュージックエンタテインメント主催の平成アニソン大賞で作品賞（2010年～2019年）にも選ばれています。そのほかの代表作にはTVアニメ「偽物語」エンディング主題歌「ナイショの話」、TVアニメ「ニセコイ」後期オープニング主題歌「STEP」などがあります。

アニメ「リコリス・リコイル」ED主題歌「花の塔」

　エンディング主題歌は、さユりさんの「花の塔」。2022年7月3日に配信限定シングルとしてリリースされ、Billboard JAPANのダウンロードランキングで週間5位にランクインしています。また、同日にさユりさんのYouTube公式チャンネルで公開された楽曲の動画は、2025年8月時点で2190万回を超える再生数を記録しており、ソニー・ミュージックレーベル主催の令和4年アニソン大賞では裏大賞およびユーザー投票賞を受賞しました。

　この曲についてさユりさんは、アニメ公式サイトで「出会いに纏わる光と影、喜びと切なさの両面を描いた曲」とコメント。ファンの間では神曲との評価も高く、2025年4月〜5月にかけて配信されたショートムービー「リコリス・リコイル Friends are thieves of time.」でも主題歌として使用されています。

ED主題歌を担当するさユりとは？

　エンディング主題歌「花の塔」を歌うのは、福岡県出身の女性シンガーソングライター・さユりさん。2012年にヤマハグループ主催のThe 5th Music RevolutionのJAPAN FINALEに応募し、出場者最年少の15歳で、見事グランプリに輝きました。いろいろな人たちに向けて歌える路上ライブを好み、2015年にTVアニメ「乱歩奇譚 Game of Laplace」エンディング主題歌「ミカヅキ」でメジャーデビューを果たしてからも路上ライブを続けていたことで知られています。

　代表作には、TVアニメ「ゴールデンカムイ」2期オープニング主題歌「レイメイ」、TVアニメ「僕のヒーローアカデミア」4期第1クールエンディング主題歌「航海の唄」などがあります。2024年5月には中国ツアーを行うなど精力的に活躍していましたが、同年7月に機能性発声障害と診断されて活動休止を発表したのち、同年9月20日に死去したことが公式Xアカウントにて報じられました。享年28歳で、「花の塔」はさユりさんの名義で発売・配信された最後のシングルということになってしまいました。

アニメ「リコリス・リコイル」とは

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　「リコリコ」は、「ベン・トー」などの代表作で知られるライトノベル作家・アサウラ氏が描いたストーリーを原案とするオリジナルTVアニメ。2022年7月〜9月にかけて全13話が放送されたほか、2025年4～5月に全6話のショートムービーも配信されて話題となった人気作です。

　ストーリーは、治安維持のために犯罪者を秘密裏に抹殺する秘密組織の支部である喫茶店を舞台に、表向きはその店員、裏では秘密組織のエージェントとして活躍する2人の少女暗殺者・錦木千束（にしきぎちさと）と井ノ上たきな（いのうえたきな）の活躍を描いたもの。

　迫力あるガンアクションシーンの演出もさることながら、衝撃的なストーリー展開やキャラクターたちのエモーショナルな心情が視聴者の共感を呼び、SNSを中心に大きな盛り上がりを見せました。

　さらに、オリコン調べによればBlu-ray第1巻の発売一週間での売上は2.1万枚と、2022年におけるテレビアニメシリーズ作品としては最高記録となっています。

　また、アサウラ氏が著者となっているライトノベルが2冊刊行されていて、小説シリーズの累計部数は2024年3月時点で50万部を突破。備前やすのり氏が作画を務めるコミカライズ版も「月刊コミックフラッパー」（KADOKAWA）で連載中、既刊6巻で単行本発行部数は2024年3月時点で41万部を突破しています。