では給付金についてはどうなのか。民主党政権時代、財政規律派だった野田総理(当時)は「税と社会保障の一体改革」を掲げ、安定した社会保障の提供のため消費税を10パーセントに引き上げた、まさに増税のザ・当事者。

 しかし、参院選では、食料品消費税を0パーセントにした上で、1人2万円の給付金を出す「食卓応援給付金」を公約に掲げた。これは減税を否定してきた自民党とは相容れない政策だった。

「野田代表が(食卓応援給付金のようなものを考えるのかと)呼びかけて、石破さんはかなり乗ってきましたよね?」(青山氏)

「思った以上に即答してきたので驚いた。覚悟を決めて言ってきたのかなと。給付金だって公約していたことを曲げて、我々の食卓応援給付金にするのか」(野田代表)

石破氏と野田氏が協議しようとしている給付付き税額控除
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