ABEMA NEWSの楪望キャスターは事前訓練や健康診断を経て、航空自衛隊のF-15戦闘機に体験搭乗すべく、陸海空の部隊が配備されている那覇基地を訪れた。
「1G変わるだけでこれだけ違う」
搭乗日、最初の任務は天候を確認だ。そして事前にフィッティングを済ませたフライトスーツ、耐Gスーツ、ハーネスとヘルメットを身にまとい、F-15戦闘機に向かう。F-15には中距離のミサイルが搭載可能で、エンジンは2基で20万馬力を誇る。
キャノピーが閉まると、いよいよ出発だ。エンジン音が大きくなる。スムーズに滑走路を加速し、楪キャスターが「おおおおお!」と声を上げるやいなや離陸した。
上空には地上からは見えなかった青空が広がっていた。雲の上の景色がゆっくり流れる中、楪キャスターも「時速900キロ出ていると言われても体感はない」と驚きを隠せない。
操縦桿を握る須藤凌介1等空尉は「実は音速を超えても体感はなく、『音が消える』などと言われているがそんなことはない。いつの間にか(音速を)超える」と説明。その上で「(Gを)かける時は言うので、特にふくらはぎと太ももとおなかを意識して力を入れて。上半身はリラックスして大丈夫」とアナウンスした。
まずはウォーミングアップ。徐々にGをかけていく。
右方向に回転し、3Gがかかると楪キャスターも「おおおおおおお! おなかと足が…」と悲鳴を上げた。続いて左方向に回転し4Gがかかると「おおおおお! 1G変わるだけでこれだけ違う。耐えろー」と苦しそうにこぼした。


