「これからも日本の空を守り続けていきたい」

須藤凌介1等空尉
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 今回操縦してくれたパイロットの須藤1等空尉は訓練の前後には必ず家族に連絡しているという。

 須藤1等空尉は「那覇の特性として航空自衛隊、日本全国の中でもやはり比較的厳しい環境にあり、非常にやりがいと使命感を感じている。多くの国民の皆様が安心して暮らしていけるように、これからも日本の空を守り続けていきたい」と決意を語った。

 取材最終日の朝、日本を取り巻く厳しい安全保障環境について、那覇基地司令の霜田豊英空将補に話を聞くことができた。

 中国、ロシアも軍事的活動を活発化させており、南西諸島防衛における空の最前線である那覇基地ではスクランブル発進はここ10年以上、おおむね700回を超えているという。さらに近年は無人機への対応も増えており、2023年度と比べると、2024年度はおよそ3倍に増加しているという。

 戦後80年を迎え、台湾有事や尖閣有事がいつ起こるか分からない中、どのような思いで隊員を送り出しているのだろうか?

 霜田空将補は「ここは南西地域の航空防衛力の主体だ。その気概を持って与えられた任務をしっかりと実施してほしいと思う。その上で『必ず無事に帰ってこい』という気持ちでいる」と語った。
(ニュース企画/ABEMA

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