外遊び減少で“成長”への影響は?
順天堂大学の鈴木宏哉教授らが、日本海側に位置する保育園で園児の年間の活動量を追跡したところ、最も活動量が少ない季節は、寒い冬ではなく夏だったという。
暑さで運動量が減ると、どのような懸念があるのだろうか。
「体を動かすことの価値はさまざまな研究成果が出ており、骨の健康や持久力、筋力、体力面でも良い。また学力に象徴されるような認知機能、体を動かすことが脳にも効果があるという研究も多く行われている」(鈴木宏哉教授、以下同)
「しかし不活動な習慣が定着してしまうと、その先の成人期に不活動な習慣が持ち越されてしまう。子どもの頃の健康やスポーツに携わることだけではなく、成人後の中高齢期の不活動に繋がる」
「涼しくなったら運動しよう」と考えがちだが、夏の間に不活動な習慣が身についてしまう可能性もある。
猛暑が続く夏はどのように体を動かすと良いのだろうか。
鈴木教授は「シンプルなのは、立つこと」と指摘。子どもがゲームをやる際にも、立った状態でやることを勧めている。そのほか、「しりとりをしながら風船を打ち合う」など、大人も子どもも楽しめる遊びで、少しでも運動量を確保できるような工夫が必要だという。(『ABEMAヒルズ』より)
この記事の画像一覧
