今週、史上最高値を更新するなど歴史的な「株高」は続いているが、なぜ景気がよい実感がないのだろうか。また「株高不況」の今、どのように防衛すれば良いのだろうか。専門家に聞いた。
8月13日、日経平均株価の終値は4万3274円67銭となり、終値ベースで2日連続、史上最高値を更新した。
第一生命経済研究所の主席エコノミスト・藤代宏一氏は「株価が上がっても庶民に実感がない」状況を「株高不況」と表現する。
「景気が悪いと消費者は感じるが、上場企業、特に日経平均225社に限って見るとむしろ企業業績は改善している」(第一生命経済研究所 主席エコノミスト・藤代宏一氏、以下同)
「デフレでは値上げできない」というマインドが続いてきた日本だが、世界的なインフレで企業側が値上げに踏み切り、収益を確保するように変わったという。
「株高不況」どう防衛する?
