注目は「フランス語圏」
━━アフリカには54もの国があるとのことだが特に注目されている国は?
JICA加藤氏「『ビッグ4』と呼ばれるエジプト、ケニア、南アフリカ、ナイジェリアは人口規模も大きく、石油を中心に産出される国で英語圏でもあって、日本人としても入りやすい国だろう。一方で、今後の発展の可能性という意味で『仏語圏の国々』にも注目してほしい。仏語圏はフランスの植民地だった国がほとんどだが、例えばサッカーのワールドカップで日本とも対戦したコートジボワールは人口が3000万人と比較的大きく、経済発展も著しく、既に20社以上の日本企業が進出している。次はベナン。人口は約1300万人と少ないが、海外での民間企業の経験者が閣僚などに登用されていて、フットワークが軽く我々が急かされることもあった。また、仏語圏のコンゴ民主共和国は人口1億人程度で鉱物資源も採れる。日本企業もマンガンの開発などで協力しようとしている」

