しんのすけとアリアーナ、ふたりの時間を切り取ったカット解禁
今回新たに解禁となった場面写真3点は、いずれもヒロイン・アリアーナの人物像や、心の動きを映し出す印象的なシーンばかり。
1点目は、暴君(ボーくん)となったボーちゃんとの対決の末に仲間とはぐれ、一人になってしまったしんのすけと、周囲からの見え方に悩むアリアーナが偶然出会い、静かに寄り添う場面。リラックスした様子で仰向けに寝転ぶしんのすけの隣で、アリアーナは穏やかな表情を浮かべながら空を見上げている。誰の目も気にせず、自由に生きるしんのすけと過ごすひとときが、少しずつアリアーナの心をほぐしていく―。その変化が、言葉を交わさずとも伝わってくるような、静かで温かな一枚となっている。
2点目は、しんのすけとアリアーナが真剣な眼差しで前を見据え、暴君(ボーくん)となったボーちゃんによって差し向けられた追手たちに立ち向かおうとするシーン。ふたりの表情からは強い意志が感じられ、しんのすけたちとの出会いが、アリアーナの中に新たな力と勇気を芽生えさせたことが読み取れる。彼女が抑えてきた“ありのままの自分”でいることの心地よさを思い出す今作のテーマを象徴する一枚だ。
そして3点目は、アリアーナがしんのすけと共に、暴君(ボーくん)となったボーちゃんに操られた空飛ぶ機械に囚われながら、自身の葛藤を歌にのせて吐露するエモーショナルなシーン。夕焼けに照らされながら涙ぐむその表情は、胸の奥に抱えてきた想いの深さを物語る。隣でぐっすり眠るしんのすけの体には、アリアーナがそっとかけた自分の服が―。優しさが感じられるその描写が、彼女の人柄を静かに映し出す。いつも笑顔でいなければならなかった“人気者”の彼女が初めて見せる素顔は、観る者の心に深く響き、誰にも言えなかった想いが旋律となって空へと解き放たれる、忘れがたい一場面となっている。
(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2025
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