石田氏が見る“政局のカギ”は?

イシケンが見る政局のカギ
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 では、この状況で野党はどう動くべきだろうか。

 石田氏は「国民の生活が苦しい時に、明確な政策で改善する案が必要」だと述べる。

「103万円の壁も明確なビジョンではあるが、103万円の壁のような政策を積んでいくとどのくらい普通の人たちの暮らしが豊かになるかを、もう少し広いスコープで見せてほしい。手取りを増やすなどもそうだが、『こうしたら経済成長して、日本はGDP何位くらいに入って、みんなの平均所得このくらいになります』くらいまで話してくれるとイメージがつきやすいのではないか」(石田健氏、以下同)

 また石田氏の「国民民主党は“新しいリベラル”」という主張を、以下のように解説する。

「立憲は性的マイノリティや女性、あるいは生活保護など、いわゆるスタンダードなリベラル像に対して訴えかけるような政策が多い。しかし有権者のボリュームゾーンとして、『我々のように普通に働いて普通に暮らしている人が苦しい。その人たちが安心して子どもを産めるような未来教育への投資を進めてほしい』と思っている新しいリベラルに対して、政策で応えていく政策パッケージを持っているのが国民民主だと思う」

 今回、国民民主とともに躍進した参政党の躍進で見逃してはいけないことが、国家観を示していることだと石田氏は指摘している。

「『国家観』と言うと右派や保守っぽいイメージだが実は論点が違う。再分配をするときに、
『同じ日本人だから』という国家観や国家としての“一体感”が論点になると思う。『我々は同じコミュニティのメンバーだから』と一貫して出せているかは国民に限らず求められる」

(『ABEMAヒルズ』より)

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