■「余力ある人生を積み上げられるかが重要」

東洋経済オンライン
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 それぞれの話を聞き、17年の専業主婦を経て、再就職と転職を重ねる薄井シンシア氏は「60代と70代の10年間も大きい」といい、「まだまだ東京でも大丈夫だと思うかもしれないが、歳を取って、1人になると東京は孤独だ。そうすると、今までやかましいと思ったものが、逆に『誰かが思ってくれている』と初めて田舎の良さがわかってくる」。

 また、「高齢者はコンパクトシティに移った方がいいと思う。23区内の都営住宅は高齢者ばかりが入り、本当に非効率的だ。もう少し遠いところに住んで、23区内は若い人に譲ってほしいと思う」との考えを示した。

 ジャーナリストの堀潤氏は、「地域には『これから活躍するぞ』という人材が豊富に蓄積されていて、60歳からの新たなチャレンジができる方がたくさんいる。だから、地域創生はすごく重要だと思うし、逆に東京でも、都心の23区内の過密の中で孤独に耐えかねるだけじゃなく、ある程度状況を知っていて、次のステージの場所を探せる。そう考えると、いかに余力ある人生を積み上げられるかが重要だと感じた」とした。

(『ABEMA Prime』より)

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