今年5月のK-1横浜大会プレリミナリーファイトで対戦し、1-0の判定で引き分けだった両者。Krush本戦に舞台を移し、決着をつける一戦に臨んだ。

 1ラウンドは互いにハイキックで牽制し合うスタート。嶋が一気にプレッシャーをかけ、コーナーに追い込んでボディ、さらに右フックと連打で畳みかける。対する内田も回り込みながら右ミドルで反撃。終盤には内田がコーナーへ追い込み返すも、嶋も譲らずラウンドを終える。

 2ラウンド、内田が蹴り、ヒザ、パンチとテンポ良く嶋をコーナーに押し込む展開。リング中央でも伸びのあるパンチからミドル、さらにハイキックと、内田が積極的な攻撃を見せる。

 嶋も押し返すが、内田のローブローで試合がストップ。再開後は嶋がパンチで前に出るも、今度はバッティングで再び中断。リスタート後は嶋が圧をかけ続けてペースを握りかけるが、ここで内田の右がクリーンヒット。仰け反る嶋が己を鼓舞するように「効いてない」「来い!」というように笑顔でプレッシャーをかけ、ジワジワと距離を詰めたが…直後、衝撃的なエンディング。この距離感が悲劇の引き金となった。

 内田が至近距離の見えにくい角度から右ヒザを突き刺す。嶋の頭が飛び効いた姿を確認するとさらに追撃のパンチを連打。最後は右フックがクリーンヒットし、脳が揺れた嶋はグニャリと力なくマットに崩れ落ちた。

 まさかのKO決着に「(嶋は)笑いながら詰めてたのに…」「これは立てない倒れ方だ」と驚きの声。気持ちが高ぶり笑顔で攻勢に出た矢先の返り討ちとあって「ニヤニヤしてる場合じゃなかった」といった指摘も散見された。

 スローリプレイでは、嶋が攻め込む中でロープを背にした内田が振り抜いた右ヒザが頭部を揺らし、一気呵成に集中連打。倒れ込んだ嶋の「信じられない…」と呆気に取られた表情も印象的だった。

 キャリア初のKO勝利を収めた内田は「今日、こういう結果でKOできたんですけど、まだまだこのレベルで落ち着かない自分なんで…」「同階級に兄貴がいるんですけど、兄貴を超す勢いでまだまだ突き進んでいくんで、これからもよろしくお願いします」と気持ちを引き締めていた。

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