事件について秋山氏は「これは反社がらみのヒットマンを使った暗殺の可能性が高い」と指摘して、フィリピン在住の裏社会に精通する協力者から、事件発生直後に「これは強盗事件ではありません。反社を伴う日本人がバックにいます」と、メールが届いたことを明かした。事件のニュースが日本で流れたのはその翌日だったという。

 秋山氏は「(協力者)に聞いてみたところ、フィリピンで去年の10月ぐらいから、日本人を対象で拳銃を使用した強盗が20件ぐらい発生している。フィリピンも拳銃は許可があればみんな持てるので。この事件についてはそういう一連の強盗ではないと。バックに日本人の元反社がいるという内容だった」と続けて、「フィリピンの捜査当局も日本人うんぬんと言っているので、すでに(首謀者とされる)日本の人物をある程度は特定して捜査中とは思う」と推察した。

 さらに、「利権に絡んでいる事件の可能性が高いと思う」と語った秋山氏は「よくフィリピンではあることだが、例えばフィリピンを拠点にするオレオレ詐欺とか特殊詐欺のグループがあり、そのグループをあるグループが乗っ取るようなことが多々あるらしい。今回も射殺するのに対価として報酬が日本円で2300万円ぐらいという。だから乗っ取って、利権が2300万円を当然超えることが動機になって犯行に及んだという可能性はある」と解説した。

人通りの多い繁華街でなぜ犯行が行われたのか
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