開始早々からペンタが試合の主導権を握り、空中殺法とパワフルな攻撃を連発。コフィも持ち前のスピードと粘り強さで反撃し、一進一退の攻防が続く。

 試合中盤、ペンタはスリングブレードやバックスタバーで一気に畳み掛けるも、コフィもボムドロップやフェイマサーで応戦。決め技の掛け合いとなるなか、場外ではウォーラーが「“メキシカン・デストロイヤー禁止”署名活動」を展開し、リングサイドは騒然。その伏線を回収する衝撃シーンが訪れる。

 ペンタがダイブを狙った瞬間、ウォーラーが目の前に仁王立ち。これにイラっとしたペンタが、たまたま立っていたウォーラーの顔面へ理不尽なスーパーキックを炸裂。“バコッ”というエグい音とともに、サングラスが真っ二つに飛び散り、署名の紙がヒラヒラと宙を舞う光景は、まるで映画やアニメのワンシーンだった。

 実況は「どこをウロウロしているんだ、そりゃそんな目にあいますよね…」とウォーラーの“自業自得”を強調したが、実際には明らかな“とばっちり”の貰い事故。それでもファンからは「ウォーラーの倒れ方、サングラスの壊れ方、署名の紙の飛び方」、この“3つ揃った芸術的なやられっぷり”に「きれいだったな…」「きれいなやられ方」と意外な称賛が寄せられた。

 バンプ(受け身)の技術の高さで定評のあるウォーラーだが、この日の目立ったシーンはこの場面のみ。それでも「サングラス破壊」「グラサンが割れた」「これはひどいw」「グラサンが割れるくらいの受けすごい」「素晴らしい紙吹雪」「紙飛ばすのうますぎ」「紙の散りが芸術的」など、バイプレイヤーに注目するファンから絶賛が鳴り止まなかった。

 その後の試合は、ウォーラーのタイミング良い介入によるペンタの動揺を突き、コフィが“トラブル・イン・パラダイス”を決めて劇的な逆転勝利。ペンタとコフィの攻防に加え、ウォーラーの存在感と抗争への布石も色濃く描かれ、今後の展開からも目が離せない内容となった。(ABEMAWWE『RAW』)

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