南米パラグアイで初開催されたWRC・世界ラリー選手権 第10戦は、日本時間9月1日まで熱戦が繰り広げられた。各車が南米特有の“赤土”の対応に苦戦したなか、タイヤが激しくバーストする瞬間が捉えられ、ファンからは驚きの声があがった。
WRC初開催の今大会は密林と平原が入り乱れるステージで、特徴でもある“赤土”路面は柔らかく、滑りやすいと予想されたが、実際にどのチームも情報が少ないなかで苦戦することとなった。競技初日デイ1はSS1から8ステージが行われたが、今大会最長となるSS7では、タイヤをパンク、バーストさせるマシンが続出。デイ1のダイジェスト映像のなかでヒョンデのアドリアン・フルモーの走行シーンが映し出されると、走行中に突然何かが弾け飛ぶものが見えた。
解説のピエール北川氏も、思わず「今何か飛びましたね」と言い、再度、同シーンのスロー映像が流されると、「タイヤです、やっぱり」と、吹き飛んだのはリング状になったゴムの塊だった。その後、フルモーがステージを走り切った映像が映ると、右フロントタイヤがほぼなくなった状態で、残っているのはホイールだけだった。
ここまで総合1位だったフルモーは、このアクシデントで順位を2位に落としてしまった。ただ北川氏は、「非常にいい走りをしていたんですが、初日に(勢いを)挫かれてしまいました。が、まだ(トップとの差は)7.1秒差なので、先は読めないですね」と語っている。
また、この衝撃的なシーンを観ていた視聴者からは、「タイヤ飛んでって草」「パンクもラリーの良い味付け」「空飛ぶタイヤ」「農道パナい」「路面のタイヤ攻撃性高そう」などのコメントが集まった。(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2025』/(C)WRC)
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