企業不正はなぜ起きる?
なぜ、企業不正は起きてしまうのか。ニュース番組『ABEMAヒルズ』のコメンテーターで弁護士の佐藤みのり氏は、このような見解を示す。
「不正が起きるには必ず理由がある。今回については『もったいない』ということや、経済的な面が一番大きな理由になっていると思う」(佐藤氏、以下同)
ミニストップの再発防止策については次のように述べる。
「誰か1人が不正をしだしたときに、その不正を『このぐらいならいいかな』と思ってやってしまう。そこから周りの人が『みんなもやっているからいいかな』と思ってやってしまう。不正をしていることがよいことという意識が従業員の中で芽生え始めてしまうと、そこの店では当たり前のことになってしまって、不正が表に出にくい。そういう中での再発防止策としては、内部通報をしやすくして、その組織の論理に染められていない人が『これはまずい』と気づいたときに上に相談できる体制を整えることが大事」
もし、職場で不正を見つけたり気づいたりしたときはどうすればよいのか。
「身近な上司が本当に信頼できる人であれば、その人にあげていくというのが一番いいと思うが、中にはその上司が悪いことをしていたり、その人のパーソナリティによって受け入れてくれない人もいる。そうなるともっと上の人がいればその人に言うべきだが、小さな会社だと相談する相手がいないこともあるので、国に出そうという人もいれば、メディア・SNSで書き込む人もいる。SNSで書かれてしまうと会社としても嬉しいことではないので、だからこそ会社の中に内部通報の窓口を設けておいて、そこに相談してもらうほうが会社全体をよくしていける」
(『ABEMAヒルズ』より)
この記事の画像一覧
