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【映像】泥汚れで視界半減→マシンが暴れて危機一髪(実際の様子)
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WRC 世界ラリー選手権】第10戦 ラリー・パラグアイ(デイ3/日本時間9月1日)

【映像】泥汚れで視界半減→マシンが暴れて危機一髪(実際の様子)

 WRC(世界ラリー選手権)の第10戦が開催され、トヨタのセバスチャン・オジエが優勝した。今季苦戦してきた昨年のチャンピオン、ティエリー・ヌービルも最終SSで素晴らしい走りを見せつけ、自らの勢いが高まってきたことを示している。

 競技最終日デイ3の最終パワーステージ、SS19「ミシオン・ヘスイティカ・トリニダード」は、全長約18km内に、舗装路面もあれば赤土のダートもある。さらに、マシンを壊しかねないほど大きな段差や水たまりまである、変化に富んだ攻略が難しいステージだ。曇天のなか、ヒョンデのヌービルは後から4番目でスタート。パラグアイ特有の赤土は柔らかく、走行順が遅くなるほど荒れた路面を走らなくてはならない。さらに、ヌービルが走行を始めた頃から、コース上には雨が降り始めた。

 ステージ途中の悪路を走っていた時点では、ヌービルが操るヒョンデ i20 N ラリー1の動きを見た解説のピエール北川氏が「だいぶ暴れてますね」と言及するほどだった。車載映像を見ても泥汚れでフロントウィンドウの半分が見えないような状態だったが、ヌービルは逆境に負けず、全開走行に突入する。

 長めのストレート区間に入ると、他のドライバーが190km/hほどの速度で走るところを、200km/h到達。さらに最終中間計測値では、トップに対してマイナス0.3秒を記録し、思わず北川氏も「マイナスできた!」と叫ぶほど。そして最後は、マイナス0.1秒差でフィニッシュし、暫定トップタイムをマークしている

 しっかり限界域をコントロールしながらタイムを削る、チャンピオンならではの綱渡走法とも言える高レベルの走りに対し、北川氏は「やっぱりヌービルはただでは終わらないなー」と絶賛。その後の降雨にもサポートされた形だが、最終的にトップを獲得。“パワーステージに強いヌービル”は健在だった。(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2025』/(C)WRC)

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