―総裁選前倒しに向けた手続きが「党を割る」行為になったのか。
澤井 執行部側が、すごく厳しい手法にしてしまった。署名捺印したものを原則本人が党本部に持ってくるように、しかもその名前は公表するという条件で、出したか出さないかが明らかになる。石破総理に続けてほしいのか、続けてほしくないのかとほぼ同義なので、自民党が分断されてしまうという危機感をみんなが持っていた。
―新総裁が誕生した際には一旦、国民の信を問うとして、衆議院を解散して選挙を行うことが多かったが、今回はどうなるか。
澤井 全く思わない。確かにこれまでの総裁選は、ある意味キャンペーンのように毎日(メディアに)取り上げられるし、その度に自民党の支持率は上がっていた。だが石破総理の時はそこで失敗した。しかも今、参政党や国民民主党が伸びている中、選挙したら惨敗する。(衆議院も任期が)まだ3年あり、3年後に参議院とのダブル選挙になるかもしれない。要は今度の総裁は途中からなので任期が2年で、もしかしたら選挙をしない総裁になるかもしれない。
石破辞任でさらなる連立は?
