石破総理の辞任表明から総裁選がどのように実施されるのか、ポスト石破はどうなるのかなど、様々な注目を集めている。
ニュース番組『ABEMAヒルズ』のコメンテーターでダイヤモンド・ライフ編集長の神庭亮介氏は、石破総理の辞任に「やっとかという印象が強い」という。
「7月に参院選で大敗したが、なかなか辞めない。石破さんは喋り方がネットリしているが、辞め際もネットリ。“ネットリ辞任”だった」(神庭亮介氏、以下同)
10月1日で石破政権発足から1年。神庭氏は次のように総評する。
「功罪どちらもあるが、最後まで石破さんらしさは見えなかった。功罪の『罪』で言うと、高額療養費制度をめぐる混乱をはじめ、103万円の壁の引き上げをブロックしたり、バラマキ給付金をぶち上げたり、といった点が挙げられる。一方、日米関税交渉に関しては、赤沢さんとともに粘り腰のネットリ交渉で関税率を抑えた。そこは非常に大きな成果。官僚に頼らず、自分の言葉で国会答弁する姿勢も評価できる」
後任を選ぶための自民党総裁選が開かれるが、10月4日に投開票を行う方向で最終調整に入り、全国の党員投票も含むフルスペック型に決まった。調整中の日付通りに実施されると1カ月弱ほど政治空白が生まれる。この空白期間を神庭氏は「ちょっと長い」と話す。
「石破政権を映画で例えたら、本編は1時間しかないのに、最後のエンドロールだけ15分、20分やっているような感じ。いつ終わるかわからない。それを延々と1カ月間以上見せられた後で、今度は新しい映画の本編ではなく予告編を延々と1カ月流すのかと思うと、見ていられない。政治空白そのものだ。必ずしもフルスペック型でやる必要はなく、スピードを優先して国会議員と都道府県連だけで選ぶ簡易型で進める手もあったのではないか」
次期総裁の動きも活発に
