婚姻届の提出は行わずに、事実上の夫婦として生活を送る「事実婚」。内閣府の調査では、事実婚状態にある成人は約3%と、少しずつ認知されているが、ネットでは「ただの同棲でしょ」などと、批判的な声が少なくない。それでも、事実婚を選んだ人の多くは、別々の名字を名乗る「選択的夫婦別姓」の導入を待ち望んでいる。
今年4月に事実婚をした前田のぞみさん(27)も、その1人だ。事実婚は特別な届出が不要で、婚姻の意思と共同生活の実態があれば成立する。一方で「夫婦であること」の証明が難しく、前田さんのように住民票上で「世帯主」と「未届の妻」としているケースもある。一部自治体では「パートナーシップ制度」もある。
しかし法律婚の方がメリットは多く、前田さんも悩んだという。事実婚の現在地は、どこにあるのか。『ABEMA Prime』では、当事者と識者とともに考えた。
■事実婚とは
