【MLB】カブス 4ー3 レイズ(9月14日・日本時間15日/シカゴ)
カブスの今永昇太投手に空振り三振を奪われたディアスが、呆然と立ち尽くした。
1ー3とカブスが2点ビハインドで迎えた4回表、2死走者なしの場面で打席にはディアスが入った。1打席目でホームランを放っており、2023年にはアメリカンリーグの首位打者にも輝いた好打者に対して、今永は真っ向勝負を挑んだ。
2球連続でファウルを奪い、簡単に追い込む。続く3球目のストレートは高めに大きく外れて1ボール2ストライク。ここでカブスバッテリーは、再び高めを選択。見逃せばボール球にも見えたが、ディアスはマン振り。バットはボールにかすったものの、ミットに収まり空振り三振となった。
ディアスは両手の手のひらを上に向け、「お手上げだぜ」とでも言わんばかりの愕然とした表情で立ち尽くした。その様子はイライラしているようにも見え、頭の中で反芻していたのか、少し間を空けてからようやく一塁ベンチへと戻っていった。
MLB公式データサイト『Baseball Savant』を確認すると、空振り三振に仕留めた球はストライクゾーンの枠を大きく外れるボール球。球速も91.4マイル(約147.1キロ)と、MLBにおいては決して速くない。しかし回転数は2501と、2200〜2300回転と言われるMLB平均を大きく上回っていた。ディアスにはストレートが浮き上がって見えたことで、空振り(ファウルチップ)となったのだろう。
まさに「今永の武器、ここにあり」といった投球だった。(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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