【写真・画像】「誰の車かわからない」世界ラリーで衝撃光景 まさかのスタート場面に放送席“あ然”「GRヤリス、それしかわからない」 1枚目
【映像】スタート場面で見られた衝撃光景
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 WRC世界ラリー選手権)の第11戦が南米チリで日本時間15日まで行われ、トヨタのセバスチャン・オジエが優勝。同じトヨタの日本人ドライバー、勝田貴元は完走して総合7位を獲得したが、ラリー中の光景に放送席があ然とする一幕があった。

【映像】スタート場面で見られた衝撃光景

 昨年の『ラリー・チリ』を欠場した勝田は、経験不足という不安要素を抱え、独特なハイスピードステージのフィーリングが掴めずに苦戦。初日は奮闘して総合6位で終えたが、2日目のSS7とSS8は連続で9位と振るわない。迎えたSS9、スタート位置に並んだ勝田のGRヤリスを見た実況の田畑祐一アナウンサーは、思わず「誰のクルマかわからないですね、これは」とコメント。この日は、早朝まで雨が降っていた影響で、路面が泥水化。朝の2ステージを走った後のマシンは泥だらけになっていた。

 勝田のマシンも表面が泥で覆われており、特に後方は視界ゼロのような状態で、まるでマシン全体が泥でできているかのような衝撃の光景である。解説の松本優一氏も、「GRヤリス、それしかわからないですね。形を知らなかったら何のクルマかもわからないです(笑)」と言及している。

 荒れた路面に視界の悪さと、過酷な状況で迎えたSS9だったが、松本氏が「レーシングドライバー出身ですし、ハイスピードなコース向き。(勝田が第二の故郷としている)フィンランドに近いと言われているので、ラリー・フィンランドの時のようなスピードが見られれば……」と言うとおり、ここで勝田は見事な走りを披露し、4位を獲得した。

 この後もSS10とSS12で5位、最終日デイ3のSS14では2位を獲得するなど、光るものを見せて、最終的にはラリー・チリを総合7位でフィニッシュした勝田。2ヶ月後に迫ったラリー・ジャパンへ向けて調子を上げてきている。(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2025』/(C)WRC)

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