■安倍元総理襲撃事件も10月から裁判
日本で旧統一教会の問題がさらに注目されるきっかけとなった事件も、10月から裁判が始まる。2022年7月に起きた安倍元総理襲撃事件だ。山上徹也被告は、母親が旧統一教会に1億円を超える献金をしたことで家庭が崩壊したと教団に強い恨みを抱いているといわれており、教団とつながりがあると考えた安倍元総理を銃撃、殺害した罪に問われている。この裁判も、山上被告による犯行が旧統一教会とどこまで関連したものとされるかがポイントになっている。
鈴木氏は「検察は現状、自暴自棄になった山上が追い込まれてしたことで、旧統一教会の問題は、正当化するために後で持ち出したにすぎないと主張している。ただ弁護側は、やはり宗教的な虐待を放置されたから起こった問題で、それを加味して量刑判断してほしいという形だ。宗教学者や弁護士を証人申請しているところで、それを裁判所がどこまで採用するかのせめぎ合いになっている」と状況を説明した。
日本で解散命令、韓国で韓総裁の出頭、そして日韓両国で大きな衝撃を与えた安倍元総理銃撃事件の裁判。旧統一教会を追う鈴木氏にとっても、直近は大きな動きの連続だという。「いろいろなことが新たな局面に入っている。特に安倍さんの事件から3年が経ち、当時の問題も少し下火になったような状況の中、新たに解決していない問題がいろいろ出てきた。それがどんどん解決に向かえばいい」。
(『ABEMA Prime』より)
