そんなやり手の稲本社長でも、最初にミャクミャクを見たときは「何じゃこれ、ですよね。最初見た瞬間『もう何を考えてんねん』って思ったのは、モノ作りのこと全く考えてないデザインだなって。目がたくさんあるとか、立体物にした時のイメージで我々は見てしまうので、これ裏側とかどうなってんのとか。違和感がすごくあった。これ嫌いな人はもうめちゃくちゃ嫌いだろうなと」と感じたという。

 しかし、その「違和感」に鉱脈があると見込み、当たるかどうかもわからないまま資金を投入し、500種ものミャクミャクグッズの開発に着手した。稲本社長は「弊社の女性スタッフとかも最初は『気持ち悪い、気持ち悪い』『何か好きになれない』と言っていたが、企画でミャクミャクと携わる中で『何か可愛く見えてきた』という意見めちゃくちゃ多かった。やっぱりインパクトがある=引っ掛かりがある。逆に『キモい』もギャップで良かったのだろう」と分析する。

ミャクミャクグッズに風が吹いた…トランプ大統領の存在
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