東京オリンピック柔道金メダリスト、ウルフ アロン(29)。今は「新日本プロレスの練習生」として雑務や下積みを重ねている。ウルフのポテンシャルとプロレスへの本気度に『ABEMA エンタメ』の密着企画「NO MAKE」が迫った。
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9月某日、千葉・東金アリーナ。ウルフは新日本プロレスの興行に同行していた。
ウルフのプロレスラー転向について、先輩レスラーはどう考えているのか? 「100年に1度の逸材」と呼ばれ、新日本プロレスのエースであり社長の棚橋弘至選手に話を聞いた。
棚橋「気持ちの良い男ですね。おごりがなく、本当にプロレスの技術を一からしっかりと、柔道家からプロレスラーに今まさに変わっていっている時期なので、期待しています」
━━素質は感じられますか?
棚橋「受け身のキレは一番ですね。これが金メダリストの受け身かと思いました。プロレスは人気商売でもあるので、必要なのは人に愛され、応援してもらうこと。その点、茶目っ気というか。肩書きも完璧ですからね、金メダリストって」
棚橋への取材中、ウルフが近くを通り、棚橋に声をかけられた。
棚橋「最近は道場に行けていないけど、練習はどう?」
ウルフ「毎日やっています」
棚橋「もう慣れた?」
ウルフ「柔道の癖が強すぎるので受け身にしても何にしても…」
棚橋「癖を抜くところから。でも1回きっちりした形を体に身につけてから自分でアレンジしていくこともあるから」
━━ウルフさんからすると棚橋選手はどんな存在ですか?
ウルフ「雲の上の存在」
巨体を縮こまらせるようにしてウルフは答える。
棚橋「いやいや、 大したことないですよ。社長で100年に1人の逸材ですよ笑」
ウルフ「とんでもないじゃないですか。とんでもない肩書きですよ」
棚橋「おっ! ツッコめるね〜」
ウルフは来年1月4日の東京ドーム大会でデビュー予定だが、奇しくも棚橋はこの日、現役を退く。
棚橋「僕も26年間で引退となります。本当に全力で毎日やってきたので、会場の大小にかかわらず、見に来てくれた人に100%を見てもらう。そういったところを感じ取ってもらって、楽しむ気持ちも持ってこれからのプロレスラー生活、良いスタートを切ってほしいです」
ウルフ「おごらずに自分自身がどういうプロレスラーになっていきたいのかということを日々考えながら邁進していきたいです」

