GT最速の男と、ミスターGT──。かつてコース上でしのぎを削り合った2人のライバルが、今は監督として同じトヨタ陣営の戦いを支える。レースの裏側で交わされ、勝負を分けた連携は、往年のファンも胸熱の展開となった。
スーパーGT 第6戦決勝を振り返った『笑って学べる!超GTぱーてぃ』では、TGR TEAM SARD(#39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra)のピットで生まれた“粋なやり取り”が紹介された。TGR TEAM SARDの脇阪寿一監督が真剣な眼差しでモニターを見つめる中、ピットにある人物が姿を現す。 それは、TGR TEAM KeePer CERUMO(#38 KeePer CERUMO GR Supra)の立川祐路監督だ。 現役時代に『GT最速』と呼ばれた立川が、隣同士のピットという立場で『ミスターGT』に相談に訪れたのだ。
立川「どんぐらい予定してるの?」
脇阪「悩んでる、そっちは?」
立川「42、半分ぐらい」
脇阪「OK、言いに行く」
そして迎えた43周目。38号車のピットインを1周遅らせたことで、39号車デンソーはクリアな状態でピット作業を実施。31.3秒という速さでドライバー交代を終えると、関口雄飛に代わって、ハンドルを握ったサッシャ・フェネストラズがトップのままコースに復帰した。
脇阪監督は「CERUMO(KeePer)は僕の隣のピットなんですよ。僕ら(DENSO)がトップを走っていたので、『そっちが入るまで僕らは待機しているから、好きにやってくれたらいい』と言ってくれた」と振り返り、「これがTGR(TOYOTA GAZOO Racing)でございます」と、トヨタ陣営の結束力を強調した。
それをスタジオで見た『ぱーてぃーちゃん』信子は「え!?優しさ!?」と驚きの声。トヨタ、日産、ホンダ…熾烈なメーカー争いが繰り広げられるGT500クラスの中で、勝負を左右した“舞台裏の連携”はファンの胸を熱くさせた。(ABEMA『笑って学べる!超GTぱーてぃ』/(C)GTアソシエイション)
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