続いて、一太郎を演じるにあたっての意識を尋ねられた山下は、「プロフィールには『病弱なため外出もままならず』と書いてあるんですけど、彼は病弱であることを気にしていなそうというか、生きていく力は持っているなと、生命力に溢れた行動をしますね。なので、アフレコする時も精一杯演じています。彼の芯の強さというか、やるべきこと、やりたいことに対しての欲みたいなものはめちゃくちゃ強くて、かっこいい部分が大きなと読ませていただいた時に一番強く感じたので、そこをメインに演じられたらいいなと思いました」と噛み締めるように回答。
そんな一太郎の世話役である仁吉と佐助。まずは仁吉を演じる沖野は「(本作の)インタビューとかを受けている中で、(八代)拓さんのキャラクター作りと自分がしていたキャラクター作りがどこかリンクしていたのが嬉しくて」「ちょっと口うるさいお母さんが子どもに接する時の感覚が出ればいいなと思っていたのが、拓さんと一緒にやることによってお互い足りない部分を補っている二人っていうイメージがあるよねって話をしていました」と仁吉と佐助のバランス感を語ると、「逆に僕からすると、佐助ってちょっとこう父性ではないですけど、性格的にはすごく快活で元気がよくて人あたりもいいし、一太郎にとってもそういった意味で安心できる相手でもあるのかなと思うんですけど、仁吉にはない面倒の見方というか、お世話の仕方というか、そういうところは沖野さんと話してて、2人で一つというのを感じていました」と八代が重ね、一太郎を見守る2キャラのチームワークの良さを感じさせた。
アフレコの収録時について「人間側と妖側とコントラストもあったりするんですけど、妖側をやっている方々を見るとすごく楽しそうに演じていらっしゃる方が多かったですね。ちょっとアフレコ現場がクスッと笑えるような」と山下が振り返ると、作品の舞台となっている時代背景に関する資料がアフレコ現場に用意されていたことを八代が明かし、「昔の街並みはこうだったとか、古地図があって。今はこうなっているんだ、とか照らし合わせて。ここが表通りで大店だったんだとか」と山下が解説し、当時の時代背景に触れながら行った、和やかな収録現場であったことを明かした。
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