梅田修一朗02
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――シナリオを読ませていただきましたが、お2人がおっしゃる通りSFでありつつ恋愛ドラマの要素、ラブコメの要素やアクションの要素もふんだんに盛り込まれていました。そんな中で、作品のベースとしてあるのはどんな要素だと思われましたか?

梅田:アキラ目線ではトワサというブレることのない軸がありつつ、時代の違いから常識がまったく違う人間がいますし、アンドロイドという価値観や感覚の違う相手もいる。

 本当にいろいろな価値観や常識を持つ人たちとアキラたちが関わっていくことで、どう思うのか、思わせるのかが重要だと思っています。なので、SFの要素があってそれはそれで楽しいのですが、見ている感覚としては現代で描かれるものと同じ人間同士のやり取りと言いますか。

――ヒューマンドラマの要素ですよね。

梅田:そうですね、心と心のお話だと思っています。アンドロイドだとしても人間だとしても温度はあって、温かさのあるお話になっていると思います。道のりや結論は違うかもしれませんが、ひとつの答えに向かおうとする点ではみんな一緒なので。

石川:そうですね。全部が全部うまくいっているわけではなくて、そんな中でどのカップルも対話を通して価値観を擦り合わせていって新たな道に進んでいくお話でもあるので、それがうまくいく場合もあればお別れする場合もある。人と人が対話してお互いのことをわかりあっていくのが根本的には大事なストーリーだと思っています。

「新しい気持ちを教えていただけた」
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