48周目に赤旗中断が入り、残り30分のタイムレースとして再開されたスーパーGT第6戦決勝は、終盤に向けて熾烈さを増していった。セーフティカーの先導が明けた55周目、バトルの火ぶたが切られると、直後の56周目に劇的なシーンが訪れる。
TGR TEAM Deloitte TOM’S(#37 Deloitte TOM'S GR Supra)ジュリアーノ・アレジとSTANLEY TEAM KUNIMITSU(#100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT)牧野任祐が白熱のバトルを展開した。
この日、最後尾スタートから怒涛の追い上げを見せていた100号車 牧野任祐は、赤旗中断明けも勢いをそのままに37号車 ジュリアーノ・アレジをアウトサイドからオーバーテイクし7番手に浮上。次のターゲットに、NISMO(#23 MOTUL AUTECH Z/千代勝正)を見据える。しかし千代は、100号車をGT300クラス車両をうまく使ってブロック。このまま激しい接近戦が展開されるかと思われた次の瞬間、背後から猛スピードで加速するマシンが現れる。
先ほど追い抜かれたばかりの37号車ジュリアーノ・アレジが、GT300車両とそれを避けた100号車とのわずかな1台分の隙間へ。まさに割って入るといった形でマシンをねじ込んだ。サッシャ氏も「スタンレー、デロイトがまたやりあっている」と実況、番組のスタジオでは熱狂的なジュリアーノ推しの『ぱーてぃーちゃん』信子も「そこいくの!?エグ…」と絶句していた。
37号車は100号車とサイドバイサイドに持ち込み、ホームストレートで加速を伸ばしてそのまま100号車を追い抜き返した。
SNSでは「抜き返した!」「アレジさん仕事人すぎる」と大盛り上がり。トヨタとホンダの真っ向勝負に、多くのファンが熱狂した。
この後のレースは3度目のFCY導入により、後半は実質14分半のスプリント勝負へと変貌。表彰台こそ届かなかったものの、37号車が5位、100号車が6位でフィニッシュを果たした。
(ABEMA『笑って学べる!超GTぱーてぃ』/(C)GTアソシエイション)

