株価が急上昇…物価高、給付付き税額控除、減税…どうなる?
高市新総裁の誕生で日経平均株価が最高値を大幅に更新したが、この先の経済への影響はどうなるのだろうか。滝川氏は以下のように分析する。
「もともと小泉氏というシナリオだったため、意外という点を含め、高市氏の積極財政を評価する動きが出ていると思う。金融緩和で、利上げもささやかれていたが不透明になってきたため、企業の経営においては追い風になる流れはあると思う。実際、防衛関連やAI・半導体などのテクノロジー、機械や自動車などの銘柄・分野が市場の恩恵を受けることは十分考えられる。しかし、企業の業績が上がるだけではいきなり生活が良くなるとの実感はまだまだ出てこないため、いかに賃上げの流れに持っていけるかがまず1つのポイント」(滝川麻衣子氏、以下同)
「もう1つは、円安が進むと物価高が続く。そのときに減税という政策もあるが、消費税や給付付き税額控除は時間がかかるため、生活に影響が出るのはまだ遠い先になる気がする」
澤井与党キャップは、幹事長起用で調整が進む鈴木俊一氏が“財政規律派”であることに加え、宮沢税調会長の処遇がどうなるかがポイントだと分析する。
「ラスボスとも言われているが、これから年末に向けて税制改正していくにあたり、宮沢氏は周辺に対して『自分はおそらく交代だろう』と言っている。高市氏が自分の路線に近い人を入れる可能性もあるかもしれない」(澤井尚子与党キャップ)
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