とはいえ、実現は「かなり難しい部分がある」と予想する。その理由として、「連立する公明党とも距離があったが、今回連立を維持したいと言っている。靖国神社参拝について答えを求められるだろうし、選択的夫婦別姓も公明党は賛成だ。国防軍明記は絶対に反対する」と説明する。
加えて、野党との関係性も障壁となる。「少数与党のため、野党とも連携していかなければいけない。参政党や日本保守党であれば、こうした政策を飲むが、組んでも過半数を超えない。立憲や維新になると、極めて厳しいことが多い。そういう状況で、高市氏が総理としてやりたいことをやるには、極めて厳しい環境の中で(総裁に)なったのは間違いない」。
また、「財政出動も、麻生太郎氏の支配が強いほど厳しい。麻生氏は『いくら借金をしてでも』ということには反対で、消費税の減税にも反対している。これも今の環境では、なかなか難しい」といった見方を示した。
そして、実現したいのであれば、「総選挙で勝って政権基盤を安定させ、麻生支配から脱却する。野党とも組まなくていい状況づくりから始めればいい」と指摘する。「安倍晋三元総理も“集団的自衛権の行使”を言い出したのは、就任から3年後だ。小泉純一郎元総理の“郵政民営化”も就任直後ではない。高市氏もいきなり始めると大変な状況になるため、長期スパンで考えることが必要だ」。
「解散総選挙は浮上してくるだろう」
