<大相撲百周年場所>10月7日◇東京・両国国技館
人気力士が開脚角度ほぼ180度の美しい四股を披露。館内からは驚きの歓声が上がり、放送席に座った親方も「あんなの絶対にできない」とリスペクトする一コマがあった。
7日、両国国技館で「大相撲百周年場所~古式大相撲と現代大相撲~」が開催された。これは日本相撲協会の財団法人設立100周年を記念して執り行われたもの。平安時代の宮中で行われた相撲節会(すまいのせちえ)に則った「古式大相撲」が30年振りに復活するなど、普段の大相撲では見られない貴重なプログラムの数々を観客は楽しんだ。
このイベントの中で現役力士による一門の誇りを懸けた「一門別選抜団体トーナメント戦」が実施された。同トーナメントには、十両、幕下(2人)、三段目、序二段の5人で構成された、出羽海A・B、伊勢ヶ濱、時津風A・B、二所ノ関A・B、高砂の計8チームが参加した。
十両・琴栄峰(佐渡ヶ嶽)と大青山(荒汐)の一番では取組前の、琴栄峰の打点が高く美しい四股に注目が集まった。館内からは大きな拍手が起こったが、ABEMAで解説を務めた阿武松親方(大道)は「琴栄峰の四股というのは本場所でも有名になりつつありますよね。本当に上まであがる。自分も力士だったんですけどあんなの絶対できないですね」など驚きとリスペクトを交えてコメントした。
この発言を受け、実況の清野茂樹アナウンサーが「時計の針で言うと、6時ちょうどのようなね」と琴栄峰の股関節の柔らかさを喩えると、阿武松親方は「本当にそうですね」と同調した。
そんな中で琴栄峰と大青山の取組が行われると、大青山にもろ差しを許して琴栄峰が劣勢に。あっという間に土俵際に追い込まれると、最後に大青山は吊る形で琴栄峰に土をつけた。
敗れてしまったものの、美しい四股を披露してイベントを盛り上げた琴栄峰。視聴者は「垂直じゃん」「魅せる四股」「6時ちょうどの四股」などの声をコメント欄に寄せていた。(ABEMA/大相撲チャンネル)
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