<大相撲百周年場所>10月7日◇東京・両国国技館
7日、両国国技館で「大相撲百周年場所~古式大相撲と現代大相撲~」が開催され、人気幕内力士による古式相撲で一つのアナウンスをきっかけにして力士が思わず笑顔になり、館内から掛け声が相次ぎ、皆も笑顔になるほっこり珍事が発生。「いいヤジw」「笑わずにはいられないよね」「照れちゃった」など、本場所とは異なる空気感をファンが楽しみ、共感の声が寄せられる一幕があった。
大相撲百周年場所は日本相撲協会の財団法人設立100周年を記念して執り行われたもの。平安時代の宮中で行われた相撲節会(すまいのせちえ)に則った「古式大相撲」が30年振りに復活するなど、普段の大相撲では見られない貴重なプログラムの数々を観客は楽しんだ。
そんな中、注目のシーンは古式相撲の際に起こった。出居(いでい)といわれる審判役の親方が赤い装束で土俵下に待機して幕内力士による10の取組が行われた。
その中の一つ、熱海富士(伊勢ヶ濱)と若元春(荒汐)の取組でのこと。両力士が土俵に上がると館内からは大声援が。その後、MCによる館内アナウンスで熱海富士について「持ち味は前に出る力強い四つ相撲」と触れると「笑顔がカワイイ熱海富士です」と続けた。
その瞬間、館内には拍手と笑い声が沸く。さらに「カワイイ!」「可愛いぞ」などの掛け声が響くと、当の熱海富士からも思わず笑みがこぼれた。それだけでは終わらず「若元春も笑顔可愛いぞ」との声が館内に響くと、再び場内が拍手と笑いに包まれた。その後の取組で若元春が熱海富士を寄り切ると、三度、館内が沸いた。
本場所中は立ち合い直前の掛け声やヤジなどが批判を集めることもあるが、ひと味違うウィットに富んだアナウンス、力士やファンの反応が印象的。皆が笑顔になった瞬間に「いいヤジw」「笑顔きゃわ」「わろとるw」「照れちゃった」などの反響が、一方では「笑わずにはいられないよね」といった共感の声も寄せられていた。(ABEMA/大相撲チャンネル)
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