アニメ「キングダム」蒙恬とは？声優や強さ、父親、結婚しているかなどを紹介

　アニメ「キングダム」は春秋戦国時代の中国を舞台に、天下の大将軍を目指す少年・信（しん）と、後の始皇帝となる嬴政（えいせい）が中国統一を目指す中華戦国ロマンです。

　2012年にアニメ放送が始まり、2024年3月に5期の最終話が放送されました。また、2025年10月4日より6期の放送が開始しました。原作は原泰久（はらやすひさ）氏が描く同名コミックで、2006年1月より「週刊ヤングジャンプ」（集英社）で連載を開始しました。電子版を含む累計発行部数は、2025年4月時点で1億1000万部を突破しています。

　この記事では、信とともに秦（しん）軍に所属する楽華隊（がくかたい）隊長・蒙恬（もうてん）をピックアップ。プロフィールや声優情報、周囲の人物との人間関係などを解説していきます。

アニメ「キングダム」とは
蒙恬の基本情報・声優情報
アニメ「キングダム」蒙恬の初登場は？姿を見せたのは2期第5話
アニメ「キングダム」蒙恬の強さは？
アニメ「キングダム」蒙恬の戦歴

アニメ「キングダム」蒙恬と信、王賁との関係は？
アニメ「キングダム」蒙恬の父親・蒙武との関係
アニメ「キングダム」蒙恬の祖父・蒙驁はどのような人物？
アニメ「キングダム」蒙恬を見守る「じィ」とは？
蒙恬は結婚している？
史実には登場する？どのように死亡したか？
映画「キングダム」実写では誰が演じる？
アニメ「キングダム」蒙恬のまとめ

アニメ「キングダム」とは

　時は古代中国・春秋戦国時代。戦災孤児の信は、同じ境遇の漂（ひょう）とともに秦（しん）国で天下の大将軍になることを夢見て、剣の修行をする日々を送っていました。その後、漂は秦国の王太子・嬴政の影武者に取り立てられたあと、敵の刺客に追われ絶命。信は漂と描いた夢を胸に、秦国の若き王・嬴政と数多の戦いを経て中華統一を目指します。

蒙恬の基本情報・声優情報

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　蒙恬は秦軍に所属し、楽華隊隊長を務めています。祖父は大将軍・蒙驁（もうごう）、父は大将軍・蒙武（もうぶ）という名門の家系で、弟である蒙毅（もうき）は、文官として軍師の道へ進んでいます。

基本情報【プロフィール】

　蒙恬は、右目の下に泣きぼくろがある、優しい顔立ちの青年です。茶色の髪を下ろし、毛先をいくつかの束にまとめて結んでいます。鎧の上から鮮やかな赤やピンク色の羽織をまとい、細身で中性的な見た目のため、戦場では「小娘」「姉ちゃん」と揶揄されることもあります。

　性格は飄々としていて、一見すると軟派でいい加減に見えますが、人当たりがよく毒のない振る舞いをします。頭脳明晰で、秦国軍総司令の昌平君（しょうへいくん）に師事し、軍略に明るい人物です。昌平君からは「才能の底が見えない」と評価され、早期卒業の印である特別軍師認可をもらっているほどです。

　戦場では敵陣深くに斬り込む勇猛さも見せ、多くの敵を討ち取るなど武勇にも優れています。名門出身の重責を感じながらも、ときにはその立場をうまく利用して立ち回るしたたかさも持っています。

基本情報【声優】

　蒙恬を演じているのは声優の野島裕史（のじまひろふみ）さんです。代表作に、「イナズマイレブン」豪炎寺修也役、「黒子のバスケ」伊月俊役などがあります。

　父の野島昭生（のじまあきお）さんと弟の野島健児（のじまけんじ）さんも同じく声優です。裕史さんは20歳のころに放送制作会社へ就職しましたが、父・弟の影響もあり声優の道へ。健児さんとは「野島兄弟Ｒ」というYouTube番組を公開するなど兄弟での活動も行っています。

アニメ「キングダム」蒙恬の初登場は？姿を見せたのは2期第5話

　蒙恬が初めて姿を見せたのは、アニメ2期の第5話です。戦場で躍進する玉鳳（ぎょくほう）隊と飛信隊（ひしんたい）を遠巻きに見つめますが、こんな狭いところで競り合うのは嫌だと、邂逅することなく移動していきます。

　信と初めて会話するのは2期第11話、山陽攻略戦の戦場においてです。飛信隊と楽華隊、玉鳳隊は蒙驁率いる本軍の予備隊に配置されます。移動中、蒙恬から信に同じ三百人隊同士交流をしたいと声をかけました。その去り際に蒙恬は「天下の大将軍を目指す者」であると名乗り、存在感を見せています。

アニメ「キングダム」蒙恬の強さは？

　蒙恬は知と勇を兼ね備えた将です。軍略に長けた頭脳もさることながら、戦場においては血を流すこともいとわず、自ら先頭に立って指揮を取る勇敢さがあります。

　2期第13話の高狼城（こうろうじょう）攻めでは、玉鳳隊が突破した城門から先に城に入り、電光石火で旗を掲げて手柄を立てるなど要領の良さを見せました。

　2期第22・23話の山陽攻略戦では、自ら作戦を立て飛信隊・玉鳳隊とともに出撃。蒙驁の首を取られるわけにはいかないと、先に立って手強い魏軍・輪虎（りんこ）兵と戦うという、もっとも過酷な潰れ役を買って出ました。気分屋なところのある楽華隊ですが、蒙恬が最前線で戦う姿を見せることで士気を上げました。

　3期第14話の函谷関の攻防戦では、楚の大将軍・媧燐（かりん）が父・蒙武を狙う動きを察知し、蒙恬は持ち場を離れ救援に向かいます。その際、蒙武を背後から討とうとした楚軍・媧偃（かえん）を止めようとした弾みで、楚軍総大将・汗明（かんめい）との戦いに割って入ってしまい、蒙恬は重傷を負います。

アニメ「キングダム」蒙恬の戦歴

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初登場時
　2期第5話で初登場したとき蒙恬は「三百人将」でした。千人将に値する実力を持つとされていましたが、祖父の蒙驁の意思により、三百人将にとどめられていました。

山陽攻略戦（対・魏）
　蒙驁を総大将とした戦いで蒙恬は「臨時千人将」となります。自らの発案で信・王賁（おうほん）と共同作戦をとリました。戦いの後に正式に「千人将」に昇格します。

函谷関の戦い（対・五国合従軍）
　騰（とう）軍に所属した蒙恬は、王賁と共に「臨時五千将」に抜擢され、右翼を担いました。戦後「二千人将」に昇格します。

咸陽の乱（対・楚）
　毐国（あいこく）建国宣言後、秦に侵攻してきた楚軍を蒙武とともに迎撃。咸陽攻防戦後に「四千人将」に昇格します。

アニメ「キングダム」蒙恬と信、王賁との関係は？

　飛信隊隊長・信、玉鳳隊隊長・王賁とは同世代のライバルです。蒙恬は何かとぶつかり合う信と王賁の緩衝役になり、仲を取り持っています。

　蒙恬は信の実力を認め、実直な人柄も気に入り、高く評価しています。王賁とは異なり、2人で軽口を叩き合うこともありました。2期第13話で信が、蛮行を行う千人将・乱銅（らんどう）を斬ったときは、蒙恬が裏から手を回して処分が軽くなるよう取り計らいました。また軍師として弟を紹介しようとするなど、世話を焼く姿も見られます。

　同じ士族である王賁とは、昔からの友人です。蒙恬は当初王賁のことを「苦手」と言っていましたが、名門の生まれで偉大な父を持つ境遇に似たところがあるため気持ちが理解できるようです。そのため、王賁と秦国の将軍・王翦（おうせん）との親子関係を気にかけていています。

アニメ「キングダム」蒙恬の父親・蒙武との関係

　大将軍である父・蒙武は、単純明快な人物だけに蒙恬とは若干そりが合わないようです。しかし蒙恬が戦前に武運を祈ったり、窮地には身を挺して助けに向かっていたりと、親子関係が冷え切っているわけではありません。

　蒙武のほうも、2期第23話にて、蒙恬について「もう少しあいつを信用してやれ」「そこらの千人将よりはるかにものが見えている」と、蒙驁に語っています。このセリフから、蒙武も蒙恬の才能を認めていることがわかります。

　4期第1話では、蒙武は父である蒙驁の死に際にも、戦を優先して駆けつけませんでしたが、「戦はそんなに軽いものではない。あれだけ苦労したのだ。それは蒙驁が一番わかっている」と発言しました。死亡の知らせを聞き、幼少の頃に蒙驁とともに国を転々とし、苦労した日々を思い出して献杯します。

　3期第14話の函谷関の攻防戦では、蒙武を助けようと瀕死の重傷を負った蒙恬に最期の言葉をかけるよううながされますが「この蒙武の倅だ、その程度で死にはせぬ」と檄を飛ばしました。蒙恬はこの言葉のおかげか、力を取り戻して一命を取り留めます。

　アニメではカットされていますが、原作コミックス第27巻292話では、王賁は蒙恬の性格について「お前の不真面目さは父親とのことに起因する」と評しています。一見、軟派に映る性格は、父親と正面から向き合うことを避けた結果なのかもしれません。

アニメ「キングダム」蒙恬の祖父・蒙驁はどのような人物？

　蒙恬の祖父は、大将軍で“白老”の異名を持つ蒙驁です。蒙恬からは「じーちゃん」と呼ばれて、親しまれる間柄です。蒙驁は戦略を教えたり、早急に出世しないよう調整したりと孫の蒙恬を何かと気にかけています。しかし、蒙驁の息子であり、蒙恬の父である蒙武からは「過保護」と言われることもあり、やや心配しすぎるきらいがあるようです。

　合従軍の戦いを終えた後、4期第1話で蒙驁は危篤になります。駆けつけた蒙恬と信に「蒙恬と信と王賁、三人で一緒に高みへ登れ」と言い残し、この世を去りました。蒙恬は蒙驁の体を抱きしめ、涙を流して別れを告げます。