実際に政界、アニメ界にも“フェイク”が…
飛躍的に進化した生成AIの登場に期待が集まる一方で懸念されているのが、著作権の侵害やフェイク画像などの拡散である。
辻元清美議員はXに「総裁席に座る高市さんと私(?)のツーショット合成写真が出回っているようで、新聞社からも問い合わせが来てしまいました!もちろんフェイク。拡大すると全然似ていないのですが…もしAIがもっと進化したら?と思うとぞっとしました」と、高市氏との“フェイク画像”を添えて投稿した。
SNS上には、フェイク画像以外にもAIで生成されたとみられる人気アニメのキャラクターの動画などが数多く出回っている。これに対し平将明デジタル大臣は以下のように指摘する。
「(Sora 2について)政府としても私自身も問題意識を持っている。いろいろな日本のキャラクターが簡単に生成できてしまうことがネット上でも指摘されているため、きちんと日本のレギュレーションにOpenAI社で調整をしてもらい、ルールに合うようにしていただかなければいけない。ビッグテックの自主的な対応を強く求めたいと思っている」(平将明デジタル大臣)
もはや“リアル”と“フェイク”の境界は、私たちの目には区別がつかなくなりつつある。便利さと創造性を広げる一方で、その裏に潜む不安や懸念は簡単に拭い去ることはできない。この急速に進化するAIとどう向き合い、どう利用していくのか。いま改めて問われている。
AIとの“向き合い方”を起業家が解説!
