■立憲とは組めない?「かなり雲を掴むような話」
一方、野党が結束すれば新たな連立によって、政権交代が可能でもある。立憲民主党・安住氏からの提案を、藤田氏はどう受け止めているのか。「公明党が首班指名で自民党を選ばなかった場合、自民党が196議席のところ立憲民主党・国民民主党・日本維新の会を足せば200を超える。だから安住さんは(野党連立を)したらどうかという提案だが、それは陽動作戦だ」と指摘する。
立憲民主党と日本維新の会の間では政策における隔たりは大きいとし「その違いを明確にし、議論をオープンに見てもらおうという提案を、自分が幹事長時代に何回か提案したことがあったが、立憲さんに『それはやりません』と袖にされた。それであれば、リスクを追って一緒に政権をすることは難しいというのが私の見解で、かなり雲を掴むような話。この1~2週間で、全部がまとまるのは非常に難しい」と難色を示した。
ただし、安住氏が代表である野田氏ではなく、他党の玉木氏を指名することもあると発言したことの覚悟は感じ取る。「他の番組で安住さん、榛葉さん、僕で話すことがあったが、安住さんは隔たりのある政策も党内を説得して一緒にやっていくことも考えうるとおっしゃった。それはかなり重たい発言で、党内からもハレーションがある。それはある種、安住さんの本気度というか、そこまで踏み込んだ政権構想を考えるのは今までになかったこと」と評価した。
また安住幹事長の人柄にも触れ「非常に幅広な方。交友関係も広いし、頭も柔軟。割と保守的な考えの方なので、安住幹事長と僕、または安住さんと僕と榛葉幹事長だったらすぐ一緒にできる」と表現。それでも立憲民主党をまとめることの難しさについて「立憲さんはリベラルから保守まで幅広。いろいろなアジェンダでも、党内で紛糾する。原発についても、かなり廃止論者も多いし、そういうところは国民さんも絶対に飲めないと言っているから、そのあたりは非常に難しい」と語った。
(『ABEMA Prime』より)

