■自公だけなら過半数割れ 維新はどう動く?

衆参両院の議席数
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 日本維新の会の議席は、衆議院では自民党196議席、立憲民主党148議席に続く3番手の35議席。連立与党の公明党24議席を上回り、日本維新の会の動向は次期総理を選出する上で非常に大きな意味を持つ。藤田氏は「今、自民党の高市さん、その後ろ盾になっている麻生太郎さんが(国民の)玉木さんや榛葉賀津也さんとかなり接触している。そちらと先行して政策協議をされているので、基本的には国民さんがどうするかが先。私たちは正式に政策協議をしましょうとか、踏み込んだ連立とかそういうオーダーを受けていない状況だ」と慌てない。

 2ちゃんねる創設者・ひろゆき氏からは「国民民主党や日本維新の会は、自民党に対して自分たちをどれくらい高く売るかの競争ではないのか。政権に入るなら、これをやったら組むとか、ポストをもらえたらするということはないか」と質問を受けたが、藤田氏は「政権を共にするとか、かなり深く国家経営に関わるのであれば、単一の政策云々だけでは非常に難しい。国家の基軸となるような心合わせが必要」と述べる。具体例では「すぐにやる・やらないで言えば、経済対策の話がある。今一番効果があるのは、私たちがマニフェストで申し上げてきた『消費税の2年間食品ゼロ』。高市さんも言っていたのに、取り下げてしまった。また政治改革なら企業団体献金を厳しくする、議員定数を削減することもすぐに結果が出て取り組める。こういったことに合意がないと、なかなか(連立へは)前に進めないのではないか」と、いくつかハードルがあると表現した。

 もともと日本維新の会は、総裁選で敗れた小泉進次郎農水大臣との関係性、さらには後ろ盾になっている菅義偉元総理と密接であることから、小泉新総裁であれば自公維の連立が進むとも報道されてきた。藤田氏は「小泉さんが農水大臣として公務で万博に行かれ、それを大阪府知事でもある吉村代表がアテンドした。すごく和やかな感じで3時間アテンドしたので、維新が総裁選にベットしたようなことを言われた。玉木さんにも『落ち行く政権に手を貸すのはダメだ』と煽られたが、その玉木さんも涼しい顔をして、麻生さんと榛葉さんは漫画の貸し借りをし、高市さんと玉木さんで密談をしている。それが大人の政治家だ。だとすると、僕らは割と爽やかだ」と、あくまで日本維新の会としてはオープンに進めていくと主張する。

 また「小泉さんの後ろ盾である菅さんと我々が近いのは事実。それでメディアの人たちが囃し立てて、小泉さんといろいろな条件交渉までしているのではないかと言われたが、それもすごく僭越な話。オーダーがあれば当然、テーブルにはつく。ただしハードルは高い」とも付け加えた。

■自民と維新、藤田共同代表が語る連立への「2つの必要条件」
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