■公明党前衆院議員「地元からは『三行半を突きつけろ』との声も」

 衆議員時代は党の広報委員長を務め、現在は公明党中央幹事の伊佐進一氏は、「協議は始まったばかり。自民党総裁選では党員票を相当重視したと思うが、それは我々も同じだ。トップ同士だけでなく、現場の声を聞いた上で改めて議論することになるだろう」とコメント。問題は、斎藤代表も懸念としてあげた「政治とカネ」の部分だと指摘する。

公明党中央幹事の伊佐進一氏
拡大する

 伊佐氏は、公明党内には「選挙でこの問題に巻き込まれた」との認識もあり不満が溜まっていること、地元からは「三行半を突きつけろ」との声もあることを紹介。離脱は簡単ではないが、連立にしがみつくべきではないとの認識を示した。

 政治評論家でジャーナリストの平井文夫氏は、「これまでにも意見が違うことはあった。今回ややこしいのは、総裁が変わった後の連立協議がまとまっていないこと。15日と言っていた首班指名選挙は17日以降にずれる可能性がある」と説明。

 公明党の連立離脱はないとみていた平井氏だが、「公明の支援団体である創価学会の原田会長が『離脱』というワードを出したと。『全体に浸透はしていないが、彼が言うということは現実的な話だろう』と、教えてくれた人は話していた」とし、「26年続いた連立が初めて崩れる可能性があると言っていいと思う」との見方を示した。一方で、論点は「政治とカネ」なのかは疑問であり、力を失っている公明党は独り立ちできるのか、野党になるメリットはあるのか、とも投げかけた。

 ■「全権を握っているのは麻生さん。“ついに縁切りの時が来た”とメラメラしているのでは」
この記事の写真をみる(4枚)