今、金の価格がかつてない高値で推移し、世界各地で多くの人が金を買い求める動きが広がっている。
ニューヨーク商品取引所の金の先物価格は10月7日、史上初めて1トロイオンス(約31g)あたり4000ドルを突破した。その後も相次いで史上最高値を更新。この1年で約50%上昇したことになる。
この流れを受け、個人も“金を買う”動きが世界中で起きている。ベトナムの首都・ハノイの貴金属店は、金を求める人たちで溢れている。タイでも金を買う人で店は大混雑だ。
「たった1カ月で金の価格が1万バーツ(約4万6000円)も上がりました。今までこんなことは一度もなかったです」「銀行にお金を預けてもほとんど利息は付きません。でも、金なら翌日には利益が出るかもしれません。ほかのどんな投資よりも良い選択肢だと思っています」(現地の人たちの声)
インドネシア・ジャカルタ。こちらの貴金属店でも「多くのインドネシア人が“投資のために買う”という考え方になっています。売りに来る人はほとんどいません」。
なぜ今、急激に金価格が上がっているのだろうか。また金を買った場合はどのように保有すべきだろうか。専門家に聞いた。
「急すぎて怖い…」金価格上昇の背景とは?
