「訴訟ですね。数十億の負債」

仕事をする水沢アリー
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水沢「一緒に企画を考えて、何をしてもらうか、どんなポストをしてもらうかまで考える。セレブは日本にプライベートジェットで来る人もいるから、そういう手配もしないといけないって感じ」 

 海外エージェントからの評価は高い。

海外エージェント 「アリーは素晴らしいですね。私たちはここ2年ほど一緒に働いています。彼女は非常にプロフェッショナルで、頭が良く勤勉です。非常によく働きます。取り引きを成立させるために、なんでもする覚悟があります。それが商品でもタレントでも。以前、商品を確実に届けるために自らロサンゼルスに来たこともありました。彼女は素晴らしいです」 

 この“ロサンゼルスの出来事”とは、およそ1年前に手掛けた世界的人気を誇る韓国のガールズグループとの仕事だ。そのメンバーのうちの1人がソロでミュージックビデオを撮影した際のこと。これは水沢のファインプレーでもあったが、“火種”にもなったという。 

水沢「『明日までにワインがないと困る』と言われたが、本人は明日帰っちゃう。たまたま私がロサンゼルスにいたので直接届けに行った。そのメンバーは自分が認めたものしかミュージックビデオ内に置きたくないらしくって…」 

 水沢がワインを届け、撮影は無事終了…と思いきや、撮影後、さらに大きなトラブルが発生する。そのワインがミュージックビデオの中で契約とは異なる形で映っていたため、映像を制作した会社と弁護士を交えて交渉する事態となったのだ。 

水沢「『こういうふうにこれくらいの長さで映っていないといけない』という決まりが守られていない映像が上がってきたが『修正は難しい』と言われた。だから『どうしようか』と。改めて伝え直したが、やはり女性でアジア人ということで舐められてしまうこともある。でも、この時は久々に怒った。(通訳に)若干論破のように伝えてもらって最終的に編集してもらった」

━━もし問題がクリアされなかったら、どうなったんですか? 

水沢「訴訟ですね。通訳がいなかったら数十億の負債」

 ワールドワイドでスケールが大きい仕事であるがゆえに、想像を超えるトラブルがつきものだという。なぜ、水沢はこの世界に飛び込んだのだろうか?

「芸能の時の50倍くらいになっているかも」衝撃の収入
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