一方、野党が結集すれば政権交代も可能だが、14日15時には立憲の野田佳彦代表が「政権交代できたのが1993年と2009年。自民党から政権を奪えたというのは、十数年1回しかなかなかチャンス巡ってこない」と語った。
しかし玉木氏は14日10時に、「むしろこれは立憲民主党の問題だと思っていて、政権を担うということであれば現実的な安全保障政策に転換しないと国民の生命、財産、国家、国民を守ることはできない」と発言するなど、二人の距離はなかなか縮まらない状況だった。
14日16時、立憲の安住淳幹事長は、「政権を交代して、政策実現するのが1番の近道だと思うのですが」との記者の質問に対し「ぜひそれ、玉木に言ってください」と回答。「玉木」と呼び捨てにして、イラついているようにも見えた。
15日14時、自民党の高市総裁は、立憲の野田代表と会談。15時には国民民主の玉木代表と立て続けに会談した。
そして、野党3党も候補一本化に向け党首会談が行われた。しかし、野田氏は「必要に応じてまた党首会談をやることが確定した」と述べ、玉木氏は「仮に私が内閣総理大臣に選ばれたとしても、その内閣が政権運営が厳しい状況になると正直思った。依然隔たりがあるなと」と語った。
唯一、3党の見解がまとまったのは安住氏についてだった。玉木氏は「態度と口が悪いんですよ」、藤田氏は「安住さんは『玉木』って呼び捨て、藤田は『藤田くん』って言う」、野田氏は「行儀悪いんでね」とそれぞれ発言し、「安住氏は行儀が悪い」いう点は合意した。
まさかの展開…維新と自民が急接近
